パイナップルで口の中・舌がヒリヒリ痛い理由
パイナップルを食べると口の中・舌がヒリヒリ痛むという症状を訴える人は実は少なくありません。これには実は共通した理由があるのです。
ヒリヒリ痛む原因はパイナップルの消化酵素
パイナップルには消化酵素であるブロメリンが豊富に含まれています。このブロメリンにはタンパク質を分解する作用があり、本来はその作用で
- 消化を促進し胃腸の負担を軽減
- 炎症を抑える
- 関節痛の痛みを緩和する
- 肉を柔らかくする
といったメリットがあることで知られています。
ですが人によってはこのブロメリンの作用が効き過ぎて、口の中・舌の粘膜が分解されてしまい、パイナップルの酸がむきだしになった口の中・舌を刺激します。これがヒリヒリとした痛みになっているのです。
口の中・舌のねばねばとした粘膜はタンパク質で構成されているので、ブロメリンの作用で溶かされてしまうのです。なお缶詰のパイナップルは加熱殺菌処理がされていることからブロメリンがほぼ消失しており、ヒリヒリ症状を引き起こすことはありません。
ただだからといって口の中が傷ついているわけではなく、分解されてしまった粘膜もすぐに回復しますので深刻に考えることはありません。
ただあまりに症状がひどく、かつ長引くようならば過剰なアレルギー反応を示している可能性もあります。アレルギーの場合の対処法は【⇒⇒パイナップルのアレルギー症状の原因】にて紹介しています。